親和クリニック 総院長
音田 正光
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事。その後、植毛手術を開始。
最初の5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は約1,000例を超え、その後はFUE手術を行う。FUE手術の症例数は約2,000例にものぼる。
平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆。この分野における先駆的報告と評価される。
『植毛ってやめたほうがいいの?』 『やめたほうがいい植毛は?』
『植毛はやめたほうがいい!』という情報を見かけて不安になる方も多いです。実際、植毛は万人におすすめできるわけではないので、よく知らずに植毛に踏み切るのはリスクがあります。
今回は、やめたほうがいい植毛や植毛の向き不向きを比較して解説します。
この記事を読めば、植毛に踏み切るべきかどうかがわかります。
目次
すべての植毛をやめた方が良いわけではありません。なぜなら、植毛は毛根が死滅した部分に毛量を回復させることができる唯一の治療法だからです。薄毛を改善したいなら、自毛植毛はおすすめの治療法です。
一方、やめたほうがいい植毛もあります。以下の3つに該当する植毛は避ける方が無難でしょう。
それぞれを解説します。
やめたほうがいい植毛の1つ目は、人工毛植毛です。
人工毛植毛とは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維で人工的に作られた毛髪を、頭皮に植え込む手術のことです。
人工毛植毛の最大のメリットは、手術を行ったその日から髪が生えそろうことです。また、広い範囲での植毛が可能で、本数も好みに合わせて変えられます。
さらに、施術の平均費用も少なく、比較的安く行うことができます。
このようにメリットが多いように思われますが、下記のようにデメリットが大きいためおすすめすることができません。
デメリットが多いことに加え、日本皮膚科学会がまとめた『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』では、人工毛植毛をD(行うべきではない)と評価しています。その具体的な理由として、以下の記述があります。
- 米国の食品医薬品局(Foodand Drug Administration)は人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている/li>
- 長期間にわたり利益が危険性を上回るとする根拠は乏しい
- 日本国内で人工毛植毛術を施行することに医療法上の問題はないが,有害事象の発生を看過できない
- 安全性に関する高い水準の根拠が得られるまでは,原則として人工毛植毛術を行うべきではない
日本では現時点では人工毛植毛が可能とされています。 しかしアメリカでは、人工毛植毛は有害事象の発生を看過できないため、人工毛植毛は行うべきではないと結論づけられ、法律上で禁止されています。
以上のことから、人工毛植毛はやめたほうがいい植毛と考えられます。
やめたほうがいい植毛の2つ目は、メスを使う自毛植毛です。
FUSS法やFUT法といわれる術式は、メスを使ってドナーとなる毛髪を頭皮ごと採取する方法です。採取した頭皮は株ごとに切り分け、薄毛の部分に移植していきます。メスを使って効率的にドナーを採取できるため、手術時間を短縮でき、費用も抑えることができるというメリットがあります。
一方、メスを使って頭皮を切り取るため、痛みが強く10日前後は仰向けに寝ることは困難です。頭皮を採取した傷跡が線状に残ってしまうため、デメリットが大きい術式といえます。自毛植毛による痛みや傷が不安な方は、メスを使うFUSS法やFUT法といわれる術式はやめたほうがいいでしょう。
最新の自毛植毛では、メスを使わないFUE法という術式になっています。直径1mm前後のパンチブレードを使って1株ごとに丁寧に採取して薄毛の部分に移植する方法です。手間と時間がかかる術式ですが、傷跡や痛みが残りにくくダウンタイムもほとんどありません。
さらに、親和クリニックが提供する最新鋭の術式(MIRAI法)では、国内最少の0.5mmパンチブレードを使うため、痛みや傷を最小限に抑えることができます。自毛植毛の痛みや傷が不安な方は、親和クリニックのMIRAI法をご検討ください。
やめたほうがいい植毛の3つ目は、症例の少ないクリニックでの施術です。
自毛植毛は非常に精密で高度な外科手術です。そのため、症例が少ないクリニックでは、医師の熟練度や看護師などのスタッフの経験が十分でなかったり、移植した毛髪の生着率が低かったりする可能性があります。毛髪の流れや密度などをしっかりと計算に入れなければ、不自然な仕上がりになる危険性もあります。
そのため、症例の少ないクリニックでの施術はやめておいたほうがいいでしょう。自毛植毛では、できるだけ症例が豊富なクリニックを選ぶことが大切です。
自毛植毛専門の親和クリニックでは、年間1,500件以上の手術実績があり、過去の症例もホームページだけではご紹介しきれません。詳しい症例や自毛植毛の効果を知りたい方は、親和クリニックの無料相談をぜひご利用ください。
最新式の自毛植毛であっても、自毛植毛が向いていない人もいます。以下に該当する方は、自毛植毛をやめたほうがいいでしょう。
それぞれを解説します。
自毛植毛が向いていない人は、治療の効果よりも安さを重視する方です。
自毛植毛の治療費は、500株の場合で71万5000円、1,000株の場合で121万円(親和クリニックの場合)と決して安い金額とはいえません。できる限り治療費を抑えたいという方には、自毛植毛は向いていないかもしれません。
ただし、AGA治療薬は長期継続的な対策となるため、トータルコストでは自毛植毛よりも高くなる場合があります。例えば、月1万5000円の対策を30代前半から50代前半までの20年間にわたって行った場合、トータルコストは360万円(月1万5000円×12ヶ月×20年)となります。しかも、AGA治療薬で薄毛は完治しないため、薬をやめてしまえばAGAは再び進行を始めます。
一方、自毛植毛は薄毛になった部分に毛髪を回復させることができるので、薄毛のお悩みを根本から解決できます。治療効果やトータルコストで比較すれば、自毛植毛のコストパフォーマンスは良好です。また、モニター料金やメディカルローンを利用すれば、一度に捻出する金額を少なくすることも可能です。
それでもなお、とにかく治療費の安さを重視したいという方は、植毛をやめたほうがいいでしょう。
自毛植毛が向いていない人は、手術の痛みや傷が不安な方です。
親和クリニックが提供する国内最少0.5mmのパンチブレードを使った最新式のMIRAI法であっても、多少の傷や痛みは残る場合があります。MIRAI法はメスを使わないため、ほとんどの傷や痛みは回復しますが、それでも外科手術という点に不安を感じる方には自毛植毛は向いていません。
一方、AGA治療薬には痛みや傷が残る心配はありませんが、ずっと薬を飲み続けなければならず、長期継続的な治療が苦痛に感じる方も多いです。また、まれに副作用のリスクもあるため、AGA治療薬に不安を感じる方も多いです。
親和クリニックの自毛植毛なら、痛みや傷はほとんど残りません。翌日にはクリニックで洗髪ができるほど、術後の回復は早いです。手術中は麻酔を使いますので、痛みを感じることはありません。
それでもやはり、手術の痛みや傷が不安な方は、植毛をやめたほうがいいでしょう。
自毛植毛が向いていない人は、短期間で薄毛を改善したい方です。
自毛植毛には即効性がありません。移植した髪が生着し、新しい髪に生まれ変わり、十分な太さや長さに成長するまでには、半年~1年程度の時間が必要です。そのため、短期間で薄毛を改善したい方には自毛植毛は向いていません。
AGA治療薬にも即効性はありませんので、すぐに薄毛を隠したいという場合は、かつらやウィッグ、増毛などの対策が有効です。ただし、かつやらウィッグ、増毛などの対策は、日々の手間暇が面倒となりますし、定期的にメンテナンス費用がかかり続けます。また、違和感を感じやすいため、かえって他人の視線が怖くなってしまうかもしれません。
自毛植毛に即効性はありませんが、かえって好都合なことも多いです。自毛植毛ならゆっくりと髪が伸びていきますので、周囲に急激な印象の変化を与えません。自分の毛髪が生え変わり続けますので、風合いが自然でバレにくいです。短期間で即効性がないことにも大きなメリットがあります。
それでもなお、短期間で薄毛を改善したいという方には、植毛はやめたほうがいいでしょう。
一方、以下に該当する方は、自毛植毛が向いているといえます。
それぞれを解説します。
長期継続的な努力が苦手な方は、自毛植毛が向いています。なぜなら、自毛植毛は1回の治療で完了できるからです。
AGA治療薬は、毎日薬を飲んだり塗ったりする必要があります。定期的な通院も必要になります。しかも、AGAは完治できないため、こうした努力が長ければ10年以上続く場合もあります。毎日毎日同じことをずっと繰り返し続けるのが苦手な方には、苦痛に感じるかもしれません。
一方、自毛植毛は移植した毛髪が生着すれば、その後は半永久的に生え変わり続けます。定期的な通院や日々の手間暇がないため、毎日がとても楽に過ごせます。長期継続的な努力が難しいと感じる方には自毛植毛がおすすめです。
安さよりも効果を優先したい方は、自毛植毛が向いています。自毛植毛は安い治療法ではありませんが、薄毛になった部分に毛量を回復できる唯一の治療法です。AGA治療薬の効果が感じられなかった方にも、薄毛改善を実感していただくことが可能です。
薄毛になった見た目を改善できますので、自毛植毛は薄毛のお悩みを根本的に解決できます。AGA治療薬を長く使用する場合よりもトータルコストが安く済む可能性もありますので、コストパフォーマンスを重視する方には自毛植毛がおすすめです。
薬による副作用が心配な方にも、自毛植毛が向いています。なぜなら、自毛を移植しても拒絶反応は起きないからです。最新式の自毛植毛なら、メスを使わないので術後の回復も早いです。
親和クリニックのMIRAI法なら、傷や痛みがほとんど残らず、ダウンタイムも少ないです。翌日にはクリニックで洗髪も行えるほど術後の回復も早いので、副作用の心配はほとんどありません。
長期間にわたる薬の使用に不安を感じる方には自毛植毛がおすすめです。
『植毛はやったほうがいいのだろうか?』
『やっぱり植毛はやめたほうがいい?』
薄毛のお悩みと同じくらいに、治療選択のお悩みが尽きない患者さまも多いことでしょう。AGA治療は早く開始した方がいいとわかっていても、お一人で悩んでいると結論がなかなか出せないかもしれません。
そこで親和クリニックでは、薄毛のお悩み相談や自毛植毛のご質問をしていただける無料相談を実施しています。
無料カウンセリングもプライバシーを配慮した完全予約制・完全個室で行います。待合室で長くお待ちになったり、多くの患者さまで混みあったりすることがないため、安心して治療のご相談をしていただけます。
植毛はやめたほうがいいかな?と迷われている方も、親和クリニックの自毛植毛を検討してみませんか?
今回は、植毛をやめたほうがいい?とお悩みの方のために、おすすめしない植毛や向き不向きを比較して解説しました。
自毛植毛にはメリット・デメリットがありますが、親和クリニックの自毛植毛なら多くの患者さまのお悩みを解決できると考えています。なぜなら、年間1,500件以上の手術実績があり、症例の豊富さと熟練した技術に絶対の自信を持っているからです。
植毛をすべきかお悩みの方は、ぜひ親和クリニックの無料カウンセリングをご利用ください。新宿、銀座、名古屋、大阪、福岡の5院で、患者さまのお越しをお待ちしております。遠方で来院が難しい方には、無料メール相談も行っております。
親和クリニックでは、患者さまお一人おひとりに最適な治療プランを、ご予算やご要望に応じてご提案いたします。
親和クリニック 総院長
音田 正光
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事。その後、植毛手術を開始。
最初の5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は約1,000例を超え、その後はFUE手術を行う。FUE手術の症例数は約2,000例にものぼる。
平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆。この分野における先駆的報告と評価される。